オールマイティーなお庭作りのお手伝い
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スギ

 我々造園屋は、と言うより私個人としてのキャリアの中でも、今までありとあらゆる樹木や植物、普段目にする庭木は無論のこと、沖縄など亜熱帯の特殊な樹木(温室内)や外国産の熱帯植物(温室内)、屋上や壁面での緑化、法面の植栽、緑化など多岐にわたる種類の樹木、植物を扱ってきましたが、今回の樹木は割と普通に目にする樹木でありながら、そういえば植えたことないな、と思った植栽工事でした。



 場所は市貝町にある酒造会社内。とここまで言えば、栃木県東部周辺の方ならお分かりの方も多いかと思いますが、そこでスギを植栽してきました。

 スギ自体珍しくもなんともありませんし、スギを仕立てて作った「ダイスギ」は植えたことはあったのですが、純粋に「スギ」を植えたのは今回が初めて。
 知り合いの、樹木材料を扱っている方数人に問い合わせたのですが、「緑化用のスギは無い」との回答でした。確かに自宅や公共の場所にスギを植える、という話を聞いたことがありませんでしたし、需要がない以上、生産者も作る筈がありません。
 唯一、林業関係で植林用の苗木を生産しておられるとのことでしたが、今回のお施主様の希望はあくまで成木としてのスギ。「ダイスギ」では無いとの事。

 結局、全国規模の材料問屋さんで探していただいて、スギは無事見つかり、事なきを得ました。
b0197306_19523994.jpg

 こうしていざ植えてみると案外いいものだな、と思いました。
 敷地が大きくないとなかなか植えられない樹木ではありますが、昔から日本人には馴染みの深い樹木だからか、何となく心和む雰囲気が感じられる気がしました。私自身が花粉症ではない、と言う事も関係しているかもしれません。



 最近ではいわゆる「コニファー類」として針葉樹が用いられ人気が高く、洋風のお庭やクリスマスツリーとして植えたり、生垣材料としても多く使います。多くの針葉樹は花も目立たず、葉が落ちるのも落葉樹に比べて少ない、病害虫が少ない、刈込に耐える、色のコーディネイトがし易い、などといった所が人気の理由かと思います。また使われている種類も在来のものでない事が多いでしょう。
 特に住環境の面でいえば、和風の住宅より圧倒的に洋風の住宅が多い事や、住宅に合わせて洋風の庭が多い事が大きいでしょう。また、和風庭園があまり好まれない事や、ガーデニングブームなども遠因として挙げられます。

 しかし、昔からよく使われてきた在来の針葉樹も、今回のスギのように改めて見てみると、在来の樹木にしかない味わいというか、親しみ易さや自然な雰囲気のような、独特の存在感を醸しているような気がしてなりません。マツ、イチイ、カヤ、ヒバ類、ビャクシン、コウヤマキ、挙げれば結構ありますね。
 今度外構工事の提案の中に入れてみようかな?と思いましたが、やっぱり今の時代には合わないかな?


 足元にはコグマザサを植えて、マルチング材を敷き詰めて仕上げてきました。
b0197306_20304832.jpg



 在来の針葉樹を見直すいいきっかけとなり、良い経験をさせていただきました。感謝感謝。
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by garden-quercus | 2014-12-15 20:37 | 仕事

大木植栽

 今年は私の仕事の軸足である造園の仕事が多くて、宇都宮、栃木県内の外構工事の仕事よりも天候に左右される事が多かった気がします。今年初めの大雪もそうでした。四国の雪のニュースを見て思い出しました。

 先日、福島県にある、競走馬を調教する施設で植栽を行なってきました。競馬好きの方ならピンとくる場所なのですが、そこで毎年のように植栽しています。


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広大な敷地で、写真一枚ではとても納まりきれませんが、そうゆう施設なんだと実感できる風景です。



 今回は施設内に別の調教施設を作るにあたって、先行して植栽を行うという、施工する側からすると非常にやりにくい状況での仕事でした。
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 重機のあるあたりが植栽場所です。ご覧のとおり、周囲には位置的基準になるものや、車両が近づくための道路もありません。しかし、このタイミングでやらないと後では出来ないそうです。




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 材料屋さんから運ばれてきた、今回植栽したモミノキです。高さは8メートルの非常に大きな木ですが、周囲に比べるものがないので、現地で実際に見ても、大きさは実感できませんでした。




 剪定をしている間に、別班は植え穴掘り。重機と人力で掘り上げたのですが、粘土質で最も植栽に適さない土壌環境でした。しかし、そこは想定済み。
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 植穴の底にパーライトの層を作って、水はけと通気の確保。なおかつ、地上との通気を確保するために写真の根鉢と穴の縁の間に見える、パーライトを充填したものを配置しました。
 植え付けには客土を行ったのですが、特別に調合したふかふかの土をすき込んで、水極めを行って植え付け完了。




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 冬季は風が非常に強い地域ですので、支柱は二脚の組み合わせとロープの支柱を行いました。
 ナイロンロープでの支柱の良いところは、風にあおられてロープが引っ張られても、多少の伸縮性があるために元に戻る、と言う事でしょう。ワイヤーロープは確かに頑丈なのですが、引っ張られてたわんでしまうと、元に戻りにくい事や、支える相手が今回のように比較的柔らかいものだと、強風などでは逆に木の方が折れてしまうことがある、と言ったところが難点です。




 
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 作業は4人で一日がかりで、完成の写真は次の日に撮影しました。やっぱり大きさの実感がありません。畑で見たときは相当大きく感じたのに。




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 帰りに同じ施設で、昨年植栽したケヤキ並木を見てきました。うん、ちゃんと根付いてました。
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by garden-quercus | 2014-12-09 21:58 | 仕事

クリスマスツリー

 今年もいよいよラストスパート、12月に突入してしまいました。早いですね。季節的には冬?なのかもしれませんが、実感としてはまだまだこの時期にしては暖かい気がします。

 私の生業でも、毎年恒例の仕事の季節となりました。

 宇都宮市内の某クリニックにて、クリスマスツリー設置を行なってきました。宇都宮東地区でお子さんをお持ちの方なら判るかもしれない場所です。

 毎年、12月1日と定めて行っています。午前の診察が終わった頃合を見計らって、素早く設置作業。設置前はこんな感じです。
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 まず、床を傷つけないよう、麻の布を敷きます。
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 そこのウイスキー樽を半分にして作ったプランターを置きます。
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 そして今朝、植木畑から掘り出したばかりのモミノキを置きます。
 中を汚してはいけないので、プラスチック製のプランターに植えてあります。樽の底には鉢皿も置いてあります。
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 最後に樽プランターの周りと、中のプラスチックプランターを隠すようにバークチップを敷き詰めて完成。
作業時間約30分也。
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 とはいえ、昨日から資材を用意したり、今朝は今朝で雨の中、モミノキを掘り上げたり、準備を含めると結構な作業時間です。

 お施主さんをはじめ患者さんからも、「本物のモミノキのクリスマスツリーはいいね。」となかなかの評判のようです。
 ちなみに写真は味も素っ気もないタダのモミノキですが、この後、看護師さんがちゃんと装飾を施してくれました。(はずです。)
 
 私自身はこのクリスマスツリー、設置の時と撤去の時しか見てないので、実際の完成形がどうなっているのか、もう10年近く続けていますが、いまだに見ておりません。
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by garden-quercus | 2014-12-01 22:10 | 仕事